『青猫』詩の解釈より
都会の夜空に眠る「青猫」の影。
“都会への郷愁”を一つの美の形にした。
夜空に「電線の青白いスパーク」の映る幻の都会。そこに近代の生活と情操と美が存在するところとして、田舎を異なる魅惑的なところとして青猫の影の映る都会を夢見たのである。
独りのさびしい男の影―――
虚無の世界から都会を思う
ホイッスラーの『青と金のノクターン-オールド・バターシー・ブリッジ』のような孤独のイメージ
『怠惰の暦』詩の解釈より

季節は春だろうか?
こんな憂鬱の中で彼はとてもつまらないとふくれている。
「もう暦もない 記憶もない 私は燕のように巣立ちをし、そうしてふしぎな風景のはてを翔けてゆこう」とまた旅へ出掛ける。
彼は愛する猫の思い出だけがいまは情熱的に心の中を燃やしている。
その灯火を入れて彼はまた旅に出る。
“道先案内人の猫”の図
『定本青猫』作業工程表より
〈用意するもの〉
□『青猫』 萩原朔太郎・作
□デジタル一眼レフカメラ
〈工程〉
一、作者に近寄ってみる
・詩を読んでみる
二、 音読してみる
・部屋で読んでみる
・現地で読んでみる
三、 詩作について他の文献に触れてみる
・『新潮文学アルバム』
・『伝記 萩原朔太郎』嶋岡晨
・『父・萩原朔太郎』萩原葉子
・『詩を読む人のために』三好達治
・海外の詩を読む その他
四、 原稿用紙に書いてみる
・万年筆で書いてみる
・鉛筆で書いてみる
・紙にもペンにもこだわってみる
五、 一篇ごとに詩の解釈を起こしてみる
・69枚の詩の題名が入ったカードを作る
・表に題名、裏に解釈を書く
・床に置いて眺める
六、 萩原朔太郎の他の作品を読んでみる
・『月に吠える』
・『氷島』
・『猫町』 その他
七、 沈殿するのを待つ
□待つ時間にすること
・動物園に行ってみる
・港に行ってみる
・マンドリンを聴く
・映画を観る
・とにかく散歩する

八、 描く
・前橋で描く
・都内で描く
・散歩先で書く
九、 撮った写真を観照する
・取拾する
・再想起する
十、詩集をつくる
イ、本のデザインを起こす
ロ、データをPCに打ち込む
ハ、編集
二、印刷用紙を選ぶ
ホ、印刷する
へ、紙を裁断
ト、製本
十一、提出する
補遺 CAFÉで追想する
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