総合文化学科講義「アジアの芸能」では、6月29日金曜日、アジアに強い和光大学の挑戦として、インド東部ベンガル地方から来日中の楽人集団「バウル Baul」をテーマとした特別講演と公演を、インド関係のフィールドワーク行事としてははじめて行います。
バウル(baul)という言葉は、サンスクリット語のvahul(常軌を逸している、または風に左右されているという意味)に由来しています。バウルは、音楽を通じて神に到達しようとする流浪の信者たちのことをさしています。
ベンガル(バングラデシュを含む)特有のバウルは、サハジーヤ(Sahajiya)として知られる神秘主義の伝統を保持する吟遊詩人です。17世紀初頭に、バウルを歌唱することによって、信仰心を表現するようになりました。ヴィシュヌ派の詩人が、バウルの歌う人間の死生観をめぐる哲学概念の基礎を与え、さらにはバウルの語りと美的表現の形式をもたらしました。
バウルは、人間という媒体を通じて神の美が具現されうると信じています。
構成は全体として二部構成をとります。
第一部:「アジアの芸能」特別講演
第二部:バウルによるレクチャーコンサート
第一部の特別講演は、小西正捷 立教大学名誉教授による「ベンガルの吟遊詩人バウル−その社会と思想」です。小西先生は、南アジア世界の考古学、美術、芸能の専門家として日本を代表する学者で、自ら留学し、調査したインド東部ベンガル地方の芸能および芸能者たちの文化人類学的、宗教学的基層をお話いただける予定です。
第二部は、現在来日中の四人のバウルによるコンサートとなります。離日直前の忙しいスケジュールをぬって、和光大学のために歌いに来てくれました。総合文化学科の発足を記念し、その発展を祈念して、バウルの皆さんにはベンガルの音と空気で和光大学をかき回して欲しいものです。
文=村山 和之
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