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2006年度 講義要目;坂井弘紀先生編

May 15, 2006
sakai.jpg2006年度イメージ文化学科の講義データを、教員別にご紹介。

中央アジア文化史
【授業テーマ】 ユーラシアの東西、南北の十字路として、古来大きな役割を果たしてきた中央アジア。「シルクロード」の言葉でも知られるこの世界は、草原では騎馬遊牧民が駆け巡り、オアシスでは農耕民が独自の都市文化を発展させてきた。この地域は、騎馬遊牧文化やオアシス文化を基層に、テュルク文化、イスラーム文化、ロシア・ヨーロッパ文化など様々な要素が織り成す魅力的な地域である。
【授業計画】 複雑な諸相を示す中央アジアの文化について、様々なトピックスを取り上げ、歴史的な視点から論じていきたい。具体的には、フンや匈奴、突厥などの草原騎馬文化、モンゴル帝国とその継承国家によって形成された文化、ロシア(ソ連)や中国(清朝)統治下における文化の展開、さらに中央アジアにおける現代文化について見ていくこととする。


東西文化の交流史B ~中央ユーラシアの国々を知る~
【授業テーマ】 カザフスタン・ウズベキスタン・クルグズスタンなど中央アジア5ヶ国やヴォルガ・ウラル、シベリアのロシア連邦に属する諸共和国などこれまであまり知られることのなかった新興独立国家についての理解を深める。
【後期授業計画】 中央ユーラシアの自然環境・政治・経済・社会・文化・民族など基礎的な知識を踏まえつつ、環境汚染など現在抱えている諸問題やこれらの地域の激動の近現代史、そこに暮らす人々の日常生活の実際など、様々な角度から論じていく。


GATE B
【授業テーマ】 本を読み、その内容を理解し、自分の考えをまとめる。この、学問における基本的だが重要な一連の行為ができるようにすることがこの授業の目的である。異文化の論理的な理解と自分の見解の表現の仕方を学ぶ。
【授業計画】 中央アジア地域やイスラーム社会など、異文化に関する書物を読んで、そこに何が書かれているか、筆者の言いたいことは何かを理解し、それをまとめる訓練をする。さらに、それについて自分はどのように感じ、考えたかを他人にも理解しやすいように表現する力を身につける。


ユーラシアのイメージ世界
【授業テーマ】 ユーラシアの人々の精神世界には、狼や馬、羊などの動物や花や木などの植物、雷・雨・嵐などの自然現象が多様なイメージで現われる。また天神崇拝や山岳・河川にたいする信仰においても様々なイメージ化がなされてきた。
【授業計画】 ユーラシアの各地に伝わる叙事詩・神話・伝説・信仰を題材として、精神世界の様々なイメージをさぐる。


フィールドワーク・日本を歩く 土佐・物部村フィールドワーク
【授業テーマ】 ここでいうフィールドワークとは、具体的な世界とぶつかることで自分の問題を発見し、目と身体で考える過程を指している。問題発見の過程を体得する現場は今や、イメージ文化の西における活動基地となった高知県物部村である。春には「土佐のショク(植・食)に学ぶ」を、秋には「いざなぎ流御幣切り・舞神楽の実習」を予定している。
【授業計画】 快適さと不便さがないまぜの小屋=「和光大学ものべ荘」を拠点に、少人数で行う。もちろん自主運営。案内人・講師は地元の方々、サポートするのはフィールドワークに熟達した先輩学生である。


ユーラシアの文化と歴史
【授業テーマ】 中央アジアを中心としたユーラシアの文化や歴史に関する知識を深めることを目的とする。歴史・文学・口承文芸(叙事詩や伝説)・現代文化・音楽・政治・経済・社会問題など、ユーラシアの様々な地域に関する様々な分野を扱う。
【授業計画】 それぞれのテーマに基づいた報告者の発表をもとに、ゼミ生が互いに議論を交わしながら、研究を深めていく。テーマは、ゼミ生が自分の関心に基づいてそれぞれ主体的に決めることとする。


知恵と暮らし
【授業テーマ】 中央ユーラシアで古来営まれてきた、草原地域の騎馬遊牧やオアシス地域の定住農耕など様々な「暮らし」の形とそこに反映された「知恵」について考える。
【後期授業計画】 中央ユーラシアの様々な自然環境を理解した上でそこに生きる人々の生活における「知恵」について、具体的な例を挙げながら学んでいきたい。


叙事詩を味わう(I)
【授業テーマ】 中央ユーラシアは「叙事詩の世界」と言っても過言ではない。とりわけ、英雄叙事詩には、英雄の誕生、妻を求める旅、敵の勇士との戦いなどが描かれており、読むものを魅了する。
【授業計画】 ウズベク語やカザフ語など、中央アジアのテュルク系英雄叙事詩の原文テキストを実際に原語で読み、原文でしか味わえない叙事詩の奥深さに接する機会としたい。今年度は、昨年度と同様、英雄叙事詩「アルパムス」と英雄叙事詩「アディル・スルタン」を取り上げる。この授業は、語学の授業ではないため、文法や単語を覚える必要はまったくない。授業では、文法事項や単語などについて詳しく説明したプリントやテキストと同時に配布する。それに基づいて、受講者がそれぞれのセンスや発想で叙事詩作品を新たに「表現」することもまたこの授業の主たる目的である。授業では映像や音声なども用いて、叙事詩の実際を味わいたいと思う。外国の言語や生活、文化に関心のある学生の積極的な参加を望む。


叙事詩を味わう(II)
【授業テーマ】 中央ユーラシアは「叙事詩の世界」と言っても過言ではない。とりわけ、英雄叙事詩には、英雄の誕生、妻を求める旅、敵の勇士との戦いなどが描かれており、読むものを魅了する。
【後期授業計画】 ウズベク語やカザフ語など、中央アジアのテュルク系英雄叙事詩の原文テキストを実際に原語で読み、原文でしか味わえない叙事詩の奥深さに接する機会としたい。今年度は、昨年度と同様、英雄叙事詩「アルパムス」と英雄叙事詩「アディル・スルタン」を取り上げる。この授業は、語学の授業ではないため、文法や単語を覚える必要はまったくない。授業では、文法事項や単語などについて詳しく説明したプリントやテキストと同時に配布する。それに基づいて、受講者がそれぞれのセンスや発想で叙事詩作品を新たに「表現」することもまたこの授業の主たる目的である。授業では映像や音声なども用いて、叙事詩の実際を味わいたいと思う。外国の言語や生活、文化に関心のある学生の積極的な参加を望む。

教科書
中央アジア文化史、叙事詩を味わう(I)、叙事詩を味わう(II);坂井弘紀『中央アジアの英雄抒情詩 語り伝わる歴史』、東洋書店 ユーラシアブックレット35
東西文化の交流史B ~中央ユーラシアの国々を知る~;宇山智彦編著『中央アジアを知るための60章』、明石書店

May 15, 2006 | コメント0

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