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松村一男先生:学問的日常

February 16, 2006
sensei_11_3.jpgセンセイ日記第11回目は松村先生の学問的日常。研究者・松村一男の頭の中が垣間見える?

sensei_11_1.jpgすこしは学問的な仕事もしているということをご報告。

私の恩師である吉田敦彦氏が学習院大学を定年でご退職されたのをお祝いして、二つの論文集が編まれた。ひとつは前回も紹介した比較神話研究組織のもので、篠田知和基編『神話・象徴・文化Ⅰ』(楽浪書院、2005)である。これは同僚や内外の学友の諸先生方も参集した大変に大部なもの。私はここには「神話学から見たシンドバードの航海」を寄稿した。

もうひとつは吉田先生の直弟子が編んだもので、吉田敦彦監修『比較神話学の鳥瞰図』(大和書房、2005)である。こちらには、「縄文から見る―ネリー・ナウマンの日本宗教・神話研究」を寄せた。

英語の文章も刊行された。名古屋にあるカトリック系の南山大学には世界の宗教を研究する南山宗教文化研究所があり、多くの著作が刊行されているが、そこの中心メンバーであるポール・スワンソンさんが編者の一人となって、ハワイ大学から『南山・日本宗教ガイド』が刊行された。そこで私も「古代日本と宗教」を担当した(Paul Swanson & C. Chilson ed., Nanzan Guide to Japanese Religion, University of Hawai'i Press, 2006, Kazuo Matsumura "Ancient Japan and Religion")。

sensei_11_2.jpg今後、出版予定の論文は二つある。一つは渡辺和子・細田あや子編『異界の交錯』(リトン、近刊)に寄稿した「非宗教的表現と宗教―フリードリヒの風景画」であり、もう一つは、昨年、急逝した北欧神話学者の水野知昭氏(信州大学教授)を追悼する記念論文集である、篠田知和基編『神話・象徴・文化Ⅱ』(楽浪書院、近刊)に掲載予定の「日月旅行記の系譜」である。

この他、いくつかの短文もある。『別冊國文学 60 左右/みぎひだり』(学燈社、2006)には「神話の世界と左右」を、また諏訪春雄編『グローバル化時代の日本人』(勉誠社、近刊)には「開かれた日本神話研究の可能性」を、そして『アジア遊学』(勉誠社、近刊)の特集「古今東西のおさな神」には、「ユーラシアにおける支配者誕生の神話」が掲載された、ないしは掲載される予定である。

どうです、全然バラバラでしょ? 私の頭の中はこんなものなのです(笑)。
なお、ここに紹介した本や雑誌は、ほとんどが和光大学梅根記念図書館に収蔵されています。関心のある方はご覧ください。(松村)

sensei_11_4.jpgこの量の論文、どれくらいの期間で書かれたのか。「神話」のを切り口にしたテーマの多さに脱帽。

February 16, 2006 | コメント0

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