
2005年12月6日(火)、強風吹きすさむ和光大学J棟裏広場に、炎が舞い上がった。
イメージ文化学科主催・たたら祭り第一日「簡易たたら操業」は、学内・学外問わず多数の来場者を募ることができ、盛況のうちに幕を閉じました。
操業は、朝9時30分に「弓きり式」で火を起こして火入れ式を行い、その後およそ7時間砂鉄と木炭を交互に装入して行ないました。炉釜は、家庭用の七輪ふたつを重ねて作った、関根秀樹先生お手製のものです。1200度の高熱にうめきをあげながら(笑)何とか7時間耐えてくれました。
そして今回技師長の「村下(むらげ)」は、奥出雲・吉田町で近代たたら操業を身をもって体験した4人の学生です。慣れた手つきで、炎を覗き炭を入れる所作には、かつての呪術者とも言うべき「村下」の幻像が、かすかに垣間見えたような気がします(言い過ぎ?)。
さて風が凪ぎ、夕日が傾きかけた午後4時20分。いよいよ炉釜を壊しての「ケラ出し」となりました(ケラとは玉鋼のこと)。その結果は・・・・・微量ではありますが、ところどころにきらりと光る玉鋼がなんとかできました! 来場者の皆さんとともにこのよろこびを分かち合えたことをうれしく思います。実際に体験してみることで、あらためてたたら製鉄の難しさ、技術としての異様さを知ったように思います。
和光大学たたら祭りは、まだまだ終わりません。週末10日(土)には、広島県より比婆荒神神楽社をお招きしての特別公演(午後3時30分開場)があります。勇壮な舞とドラマティックな神楽能を5時間にわたってお送りします。
またその前には、午後12時30分より「たたらと神楽を考えるフォーラム」を予定しています。こちらには写真家の内藤正敏氏をお招きし、広く鉄文化にひそむ呪術的なるものと、その芸能との交わりとを考えてゆきます。今回のたたら操業での体験が、考えるひとつのきっかけとなるでしょう。どちらもふるってご参加ください。
(写真提供:新川哲弥氏)
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