この夏、中央アジアに行ってきました。きびしい暑さの中、およそ3週間かけて、ウズベキスタン共和国の各地を回りました。このセンセイ日記では、この旅行について紹介しようと思います。とくに、ウズベキスタン領内に存在するカラカルパクスタン共和国という国について取り上げようと思います。
ウズベキスタンやカザフスタンという名前はどこかで聞いたことがあるかもしれませんが、カラカルパクスタンという名前はおそらくほとんどの日本人が聞いたことがない地名ではないでしょうか。カラカルパクスタンは「共和国」を名乗ってはいますが、完全な独立国家ではなく、ウズベキスタンの国の中に文化的自治のみを認められて存在する国なのです。ですから憲法や国歌、国旗などは独自のものを持っていますが、独自の軍隊や外交権はありません。またすべての法的問題においてはウズベキスタンの法律が優先します。カラカルパクスタン共和国は、独自の国でありながら、完全な独立国ではない、ちょっと不思議な国なのです。
カラカルパクスタンの首都はヌクス。キジルクム沙漠の中に突然現れるオアシス都市です。ヌクスへは、ウズベキスタンの首都タシュケントから飛行機で1時間30分ほどで着きます。カラカルパク人は、かつては遊牧的生活を送っていましたが、現在はほとんどが定住しています。なかには日本人とそっくりな顔だちの人もいて、ハッとさせられることもしばしば。かつてソ連の中に含まれていた時には原則的に外国人が入ってはいけない地域だったため、今でも外国人が珍しいようで、子供たちは盛んに「ハロー」と声をかけてくる一方、大人たちはちょっとはにかんだような表情を見せることがあります。
私にとってカラカルパクスタン訪問は3回目になります。最初に訪問した1999年とくらべて、様々な商品にあふれ、かなり快適に過ごせるようになったように思いました。快適だったのは、多くの友人や知人が増えたせいかもしれません。今回の旅行の目的は、英雄叙事詩の語り手に会うことや現地の研究者の友人たちと意見を交換することです。このことについては、改めて詳しく記すことにいたしましょう。
次回は、友人の家の宴会に招かれた時のことについて書いてみようと思います。カラカルパクスタンの人々はいったい何を飲み、何を食べているのでしょうか?(坂井)
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