ここ2年、じぶんで本をつくる、という作業をつづけている。
はじめに、じぶんの好きな文庫本を一冊えらび、それをバラバラに解体し、ふたたび、こんどはじぶんのデザインで製本しなおす。
だれしも最初は、「本をバラせ」というと、「わたしはいま、とんでもないことをやっているのではないか」という、ちょっとおおげさにいえば、罪の意識のようなものを感じるらしい。
だが、バラした本を綴じなおし、見返しやしおり紐をつけ、じぶんでえらんだ表紙(紙や布や木や金属や)でくるんで、最初のものとはまったくちがう本ができあがるころには、そんな罪の意識などはどこかに飛び散ってしまっている。
今年も、洋本(いま私たちのまわりにある本)や和本(かつての日本の糸で綴じた本)の製本の基礎をまなび、最後には、ゼミ生一人ひとりが「なかみ」もふくめて、すべてをじぶんでつくった本を完成させるつもり。
本には「なかみ」だけではなく「かたち」もあるのだ。
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